大人にも多い発達障害〜検査・費用・治療・その後の対応は…

最近は発達障害という疾患も理解されるようになり、今まで自分と周りに対して違和感を感じていた原因が発達障害と診断されるケースも多いようです。
大人の発達障害と診断を受けるためには、いくつかの検査が必要になります。
今回はそんな大人の発達障害の検査内容やそれに伴う費用などを詳しく調べてみました。
辛い現状を打破するきっかけになるかもしれない重要な検査。
気になる方はぜひ検討してみましょう。
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ページの目次
大人の発達障害の検査内容とかかる費用
もしかして、自分や身近な人が発達障害かもしれない・・・。
そう思ったとき、専門家の診断を受けるにはどのくらいお金がかかり、何を検査するのでしょうか?
実際に検査を受けたAさんに聞いてみました。
Aさんは、都内の大学病院(MRIは置いていない程度の規模)で検査を受けたそうです。
主な内容は、精神科の先生による問診と、臨床心理士による問診と検査です。検査を受けて結果を聞くまで、4回病院へ通い、計8,400円かかりました。
1回目の通院では、精神科の先生と問診としてお話しをします。最初は初診料がかかるので支払い金額が少し高くなり、3,000円程度でした。
2回目は、臨床心理士の方から専門的な検査を受けます。支払いは1,000円程度です。
3回目も、同じく検査をしました。この日も1,000円程度の支払いです。
検査内容は、出題された計算問題を解く、絵を見てどう感じたか、なぜそう感じたのかを答える、パズルをするなど、臨床心理士の指示に従って、2時間ほどかけて行います。
そして4回目に、精神科医から、問診や検査を踏まえた診断結果を聞くことができました。
Aさんの場合は、以上のように合計1万円以内の出費で済んだそうです。
金額や時間はかかる病院にもよるため、診察を受ける前に病院に確認してみるとよいかもしれません。
病院に支払う費用は通常3割負担が多いですが、後でご紹介する「自立支援医療」という制度を利用することで、1割負担で済ませられる可能性があります。
病院代や薬代が安くなるため、ぜひ確認してみてください。
発達障害のWAIS-III検査の内容と費用とは
発達障害の検査は、WAIS-Ⅲ(正式名称 ウェクスラー成人知能検査改訂第3版)というテストを行うのが一般的です。
WAIS-Ⅲは、人間のIQを測定するための一般的な検査ですが、この検査によって発達障害の一種であるアスペルガー症候群の判定も可能となっています。
専門の医師・臨床心理士と対面で座り、尋ねられた質問に対して受け答えをするという方式の検査です。
検査に要する時間は2〜3時間です。
診断結果は検査結果を踏まえて、後日知らされます。
WAIS-Ⅲによって測定されるIQには、言語性IQと動作性IQというものがあり、この二つのIQの乖離具合(バランスの悪さ)によって、アスペルガー症候群かどうか診断できると言われています。
検査費用は4,500円ほどになることが多いようですが、病院によって異なるため注意しましょう。
少ない場合は800円や1,350円で済んだという人もいますが、中には2万円かかったという人もいます。
また、病院によって問診だけで診断する場合や、WAIS-Ⅲ以外の検査をする場合もあります。
複数の医療機関で診断を受けた方の経験では、ある小さなクリニックでは、問診のみで軽度アスペルガー症候群の診断がつき、費用は2,050円でした。
別の小規模ながら有名なクリニックでは、問診(2,050円)、WAIS-Ⅲ(1,800円)の他に、ロールシャッハテストとAQテスト(合わせて2,100円)を受け、5,950円かかったそうです。
費用はどうなる?発達障害の検査は保険適用される?
以上のように、多かれ少なかれ発達障害の検査にはお金がかかりますが、医療保険は適用になるのでしょうか?
発達障害の診断をするためには、「問診」「知能検査(WAIS-Ⅲ)」「脳波検査」といろいろな手段があり、どれを組み合わせるかにより金額が異なります。
また、診察を受ける医師の経験や疑われる障害のタイプなどによって通院回数も変わり、通院回数が増えれば当然それだけ診察費も増えます。
以前、発達障害支援センターの方に費用の目安を聞いてみたところ、このような答えが返ってきました。
「ただ検査をするだけなら保険の対象外だから何万円単位を想定しておいたほうがいいけど、治療目的なら保険の対象になるから、高額にはならないと思いますよ」
保険が適用されるかどうかは、人それぞれの状況によって変わってくるそうです。
自分で判断することは難しいため、費用が気になる方は保険適用になるかどうか、事前に病院に確認してみるといいかもしれません。
上記のAさんは、すべて保険適用になったため1万円以内で収まったケースです。
Aさんは、以前うつ病でかかっていた病院の紹介状と、発達障害者支援センターで作成してもらった資料を病院に提出したため、問診に時間がかからなかったという事情もあるとのことです。
大人の発達障害の治療で受けられる制度
発達障害で病院に通わなければならない場合、「障害者総合支援法(障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)」という法律の制度を利用することで、医療費を安くできることがあります(以前は「自立支援法」と呼ばれていた法律です)。
以前は、法律上の発達障害は自立支援法の対象外でした。
発達障害の診断を受けていても、知的障害があったり、うつ病などの精神障害を併発していたりしない限り、支援を受けることができませんでした。
しかし、現在は法改正により発達障害者も「障害者総合支援法」の障害者に含まれることが明記され、支援を受けられるようになりました。
医師から、今後通院の必要があると言われたら、「自立支援医療」の制度の利用を申し出てください。
支援を受けるには、居住している市区町村の窓口に申請するのですが、その際に医師の診断書が必要になります。
そのため、まず担当医に診断書を書いてもらえるかを確認しましょう。
申請手続きの詳細は地域によって異なるため、お住まいの市区町村に問い合わせると確実です。
通常、保険適用によって3割負担で受診していた医療費が、この制度を使うと受診料・薬代ともに1割負担に軽減されます。
さらに、世帯収入により月あたりの上限金額が設けられるため、通院回数が多くなったり、薬が増えるなどしても、安心して受診する事ができます。
この制度を利用することで、特別な検査の無い日の受診料がたった470円(薬代別途)で済むようになったという人もいます。
発達障害の検査を受けるために必要な準備
発達障害を疑って初めて病院を受診するときには、日頃の行動や様子を具体的に記録したメモや書面を持参するようにしましょう。
その際、子どもの頃の印象を家族に聞いておくとよいでしょう。
発達障害は、基本的には後天的に発症するのではなく、生まれつきの障害であるとされているためです。
小学校の通知表など、幼少期の様子がわかる資料を用意したり、大人のADHD症状チェックリストなどにチェックをし、印刷して持参すると診断の参考になることがあります。
診断の流れは、主に問診によって進められます。
診察医の質問に答えながら、自分の悩みや意見を伝えましょう。
現在の状況を確認されると思いますので、困っていること、生活の様子、得意なこと、苦手なこと、他の医療機関にかかっているかなどをしっかり伝えましょう。
これまでの経緯の確認も重要です。
子ども時代の話、家族から見た印象、過去の病歴なども診断の判断材料になります。
病院によっては、幼少期の様子を聞くため養育者(特に母親)の来院を求められることもあります。可能な場合は、家族にも協力を求めましょう。
WAIS-Ⅲのような心理検査の他に、身体検査や生理学的な検査を行う場合もあります。
親に子どもの頃の話を聞くことができないなど成育歴がわからない場合、すぐには診断が出せず、より時間がかかる可能性が高いです。
時間と費用の節約のためにも、できるだけ幼少期からの資料を集めて、事前に医師に伝えたいことをまとめておくことをおすすめします。