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統合失調症の薬をやめる時…自己判断の危険性と再発について

   

統合失調症の薬をやめる時…自己判断の危険性と再発について

統合失調症という精神疾患の病気をご存知ですか?

悪化すると日常生活にも影響が出てしまうこの病気、治療にあたって長期に渡り薬を服用することになりますが、長い方で一生飲み続ける必要もあります。

しかしその治療薬の服用を勝手にやめる患者も多く、その危険性が問題視されています。

病気の改善のためにも、その危険性や病気の特性をしっかりと理解し、医師の指示をしっかりと守って治療に専念しましょう。

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統合失調症の薬をやめる危険性

原因不明で現代の医学では対症療法しかできないたとえば、とても臭うゴミがそこにある場合、それを取り除く、つまり臭いの原因を取り除くのが「原因療法」です。

しかし、ゴミはそのままでゴミに消臭剤をまいて一時的に臭いを封じる。

これが「対症療法」で、原因の解決にはなっていません。

ごみはずっとそのままなので、再び臭いがするようになれば、また消臭剤が必要になる。

向精神薬を投与する、ということはそういうことなのです。

ですから、医師の指示を無視して薬を飲む量を減らす、薬を飲むのをやめてしまう、面倒だったり、人前で薬を見せるのがいやで飲み損ねてしまう…

そんなことがあると薬の作用が半減したり、症状が再発したりしてしまう可能性がぐっと高まってしまいます。

降圧剤、高脂血症薬、糖尿病薬といった生活習慣病の薬と同じく、こ精神薬は症状が出なくなっても処方どおり定期的に服用する必要のある薬なのです。

どうしても毎日薬を飲むことが難しい場合、デポ剤という注射を2週間から1月に一度の周期で筋肉注射してもらうという選択肢もありますが、副作用が強く出る場合もあり、慎重な検討が必要です。

なぜ統合失調症の患者は薬をやめてしまうのか?

1.治療の長期化

統合失調症は、長ければ10年をこえる期間にわたって投薬が必要な疾患です。

そのため、治った気がする、面倒、忘れてしまったなどの理由で、どうしても薬の服用が中断してしまうことがあります。

2.認めたくないという気持ち

統合失調症は、自分で病気だと認識するのが難しい疾患です。

そのため、統合失調症の薬を処方されることでプライドが傷つき、自分の疾患を認めたくない気持ちや、実際よりも軽度だと思いたい気持ちが生まれてきてしまいます。

そのため、統合失調症では治療の初期段階で服用を中断してしまうケースが多いのです。

3.副作用

抗精神病薬はとても強力な薬です。

それに伴い強い副作用が発現することもすくなくありません。

強い眠気やはき気、震えなどの副作用が強く出てしまうと、自分の疾患についての認識が薄い患者さんはもちろん、病識の強い患者さんでも、服用を中止してしまうことがあります。

家族のサポートなど、服用を中断しないための周りのケアが必要です。

4.完治したという誤った認識

統合失調症の治療が順調で症状が緩和されると、ほとんど健康な状態と変わらずに生活できるようになる場合もあります。

ここで自分で病気が治ったと判断してしまい、医師の判断を仰がずに薬の服用を止めてしまう場合が多くあります。

しかし、基本的には統合失調症薬は対症療法の薬で、完治には長い時間がかかるものです。

服用の中止により症状が再発してしまうケースは非常に多いのです。

勝手に統合失調症の薬をやめると再発の恐れが!

NPO法人 地域精神保健福祉機構(COMHBO、千葉県市川市)の調査により、統合失調症の投薬治療をしている患者の約半数は、自分の判断で服薬を中止し、その約80%が症状の再発を経験しているということがわかりました。

COMHBOの発行するメンタルヘルス誌「こころの元気+(プラス)」(月刊、約9000部)が購読者に2016年5月、統合失調症に関するアンケートを行いました。

アンケートの回答者は30代〜40代が中心、家族の回答は50代〜60代が中心でした。

自己判断による服薬の中止によって症状が再発したケースは患者、家族とも約80%。

回答しなかった患者のケースも考慮すると、自己判断による服薬中止、再発のケースはもっと多い可能性もあります。

また、このアンケートで、服用している薬の種類は平均3・4剤でうち抗精神病薬は1.7剤と以前より減少傾向にあるものの、抗不安剤や睡眠薬など多剤処方の習慣がまだ残っていることも明らかになりました。

COMHBOの桶谷肇事務局長は「服薬の中止による再発を繰り返すと回復が遅れることは内外の研究で明らかになっており、医師だけでなく患者や家族も再発を避けたい気持ちは変わらない。

患者が納得して治療を受け、家族がサポートしやすいよう正しい情報を伝えることが必要」と答えてくれました。

統合失調症の薬をやめると生じる離脱症状って何?

服用する薬の量を減らしたり、服用を中止したときに生じる症状を、一般に「離脱症状」と呼びます。

「離脱症状」とは、厳密には抗不安薬やアルコールなどの依存性を持つ物質を一定以上服薬していて、依存が形成された状態で服薬量を減らしたり中止したことで生じる症状のことです。

現在は依存性のない薬剤についても、その服薬の減量・中止にともなう反動の症状全般のことを、広く「離脱症状」と呼ぶ傾向にあります。

エビリファイは「ドーパミン部分作用薬(DSS)」という種類の薬で、主にドーパミンの調整を行う働きがあり、一部セロトニン受容体にも作用することが知られています。

エビリファイの服用を急に減量したり中断すると、ドーパミンやセロトニンの血中濃度が変化することで精神不安(不安・そわそわ、いらいら)や消化器症状(吐き気、下痢、腹痛)、不眠、興奮、発汗などの症状が出ることが知られています。

しかしこれらの減薬・断薬による症状はエビリファイに限らず、多くの薬剤で報告されています。

どんな薬でも急な服用の減量・中止により、様々な症状が発生するということを知っておきましょう。

統合失調症の薬をやめるかどうかは医師の判断を!

統合失調症の薬に限らず、まず自己判断で服薬量を減らしたり中止することはやめましょう。

統合失調症のように治療期間が長く、副作用の多い薬を服用する疾患ではさらに慎重になるべきです。

まずは主治医に相談し、症状や副作用の強さをみながら、症状の再発やより大きな副作用の発現、離脱症状と呼ばれる症状の発現を抑えながら、服薬量を調整していきましょう。

薬の服用を減らす場合、一般的んは2週間から4週間の間隔で症状の推移を見ながら服薬量を減らしていきます。

副作用を抑えるためにトリヘキシフェニジルやビペリデンなどの抗コリン剤がよく使われますが、この抗コリン剤自体も副作用を発現する場合があるので、これらの薬剤は副作用の発現しないよう最低用量で使われます。

主治医の判断で副作用の少ない薬剤に置換する場合もあります。

従来型の抗精神病薬で症状や副作用がうまくコントロールできていても、副作用が強い場合には、非定型抗精神病薬に切り替えを行う場合があります。

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