勉強中に音楽を聴くことは科学的に本当に効果がないのか

数ある勉強法の中で、音楽を聴きながら集中力を高める方法もよく紹介されます。
しかし、どうも科学的には音楽を聴くことは勉強には特に効果がないようなのです。
とはいっても、中には音楽を聴いていると勉強がはかどったという人もいます。
実際に音楽を聴くことは勉強に効果があるのでしょうか。
そこで、ここでは勉強中に音楽を聴くことの効果について紹介してみることにします。
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勉強中に音楽は化学的に効果がないのか?研究結果から考えてみる
勉強中に音楽を聴くことは本当に効果がないことなのでしょうか。
効果がないとははっきり言えませんが、いくつかの研究結果によるとある音楽と集中力の間には関連性があるようです。
ここでは、そのことを証明しているいくつかの研究結果を紹介していきましょう。
まず、台湾で実施された研究から紹介しましょう。
これらの研究の一つから、歌詞のある音楽を聴くことと集中力テストの点数の間に関連性があることがわかっています。歌詞のある音楽を聴いていると、テストの点数が下がっていたそうです。
さらに別の研究では、ヒップホップを聴きながら読解力テストを行うと、点数が著しく悪くなることがわかっています。
このように、歌詞のある音楽と集中力の低下には関連性があるような研究結果が発表されているわけです。
神経科学者らは、読んだり書いたりしているときに歌詞付きの音楽を聴いていると、脳の言語をつかさどる領域に過度に負担をかけてしまい注意力が散漫になりうると指摘しています。
また、次のような研究結果もあります。
台湾の輔仁カトリック大学の研究者らが19歳〜28歳の学生89人を対象に実施したものによると、音楽に対して好き嫌いの強い感情を持っている人が音楽が流れる場所で集中力テストを行うと、その人たちの点数が最も低かったそうです。
研究によると、音楽に対して好き嫌いの感情を強く抱いている人は自然と音楽に注意が向き、集中力が落ちていたそうです。
もちろん、音楽に対する反応や集中度には個人差があるので一概にこれが正しいとは言えません。
しかし、勉強中に音楽を聴くことによって、勉強に一点集中できていない可能性はあるのです。
科学的に効果がなくても勉強中に音楽が必要な理由
先ほど紹介したように、いくつかの研究結果によると、音楽が集中力に影響している可能性はありそうです。
しかし、音楽を聴くことは楽しいし心地いいものです。
この楽しく心地よい音楽を聴くことで、辛い勉強も辛さを少し軽減することができるでしょう。
また、勉強を始める前はやる気とエネルギーが必要になってくるものです。
でも、いざ始めてみようと思っても、なかなかエンジンがかからないもの。
そこで音楽の力を借りる人も多いのではないでしょうか。
自分が好きなア-ティストの曲、パワフルな音楽を聴くと、自然とやる気とエネルギーがわいてくるものです。
音楽が勉強効率を上げるという研究結果もあり、それが影響してか、現在は音楽をかけて仕事をする会社も増えてきているようです。
また、医療現場でも効果的に使われています。音楽をかけている病院が増えてきているのです。
特に、手術現場で音楽をかけている病院が多いようです。手術中は緊張するものなので、できるだけリラックスできるようにと音楽をかけているようです。
このように、音楽にはエネルギーをもらったり、リラックスしたりする効果があり、一概に効果がないとは言えないようです。
勉強に集中するためには聴く音楽選びも重要!
勉強中に音楽を聴くことは、やる気やエネルギーをわかせたり、リラックスしたりするのに効果的があるようですが、どんな音楽を聴いてもいいというわけではありません。
当然、勉強に集中しなければいけませんから、集中力を高める音楽を聴くようにしましょう。
たとえば、落ち着いたクラシック音楽や、大人びたジャズは効果的です。
特にクラシック音楽のような落ち着いた音楽はアルファ波の発生を促す効果があるものが多く、集中力だけでなく、記憶力を高めることが科学的に確認されています。
一方、集中力を妨げるような音楽は不適切です。
たとえば、歌詞が含まれていたり、賑やかすぎる音楽は避けた方がいいでしょう。
歌詞が含まれていると、無意識にその歌詞に注意が向いてしまい、集中力が妨げられてしまいます。
また、賑やかすぎる音楽も、目覚まし効果はあるかもしれませんが、興奮によって勉強の妨げになってしまうことがあります。
たとえ、お気に入りの音楽であっても、このような音楽であれば避けましょう。
勉強中に音楽が気になるようであれば、それは勉強に集中できていない証拠です。気にならないほどの音楽を聴くようにしましょう。
脳科学的に実証!勉強中に集中するためにはこの音楽を!
先ほど紹介したクラシック音楽。その中でも、特にある作曲家の音楽は大変効果があることがわかっています。その作曲家とは誰でしょう。
まずは、効果があることが証明されたある研究を紹介しましょう。
その研究は、スル-プテストを使って行われました。
「スル-プテスト」とは、2つのことに集中できるかどうかを判断するテストです。
人間の脳は同時に2つのことに集中できないと言われています。たとえば、「あか」という文字が赤色で書いてある場合と青色で書いてある場合。
ある色で書かれている文字を見せた時に「何色で書かれていますか」という質問をすると、赤色で書かれた文字はすんなり「赤色」と答えられるのに、青色で書かれている文字は答えるのに時間がかかったり、間違えたりしてしまいます。
このように文字認識と色認識が同時に起こると、人間の脳は混乱してしまうのです。
しかし、このスル-プテストにおいて、ある音楽をかけるとテストの結果がよくなることがわかりました。
その音楽とは、モ-ツァルトの「メヌエット」。
京都大学とハーバード大学の共同研究によると、この「メヌエット」を流しながら、スル-プテストを行うと、曲をかけずにテストした時よりも、解答速度・正答率がアップしたそうです。
一方、途中で不協和音が入るように加工された「メヌエット」を流しながらテストした場合、テストの成績は低下したそうです。
この結果から、モ-ツァルトのような整った調子の曲が集中力に大きな影響を与えることがわかったのです。
「クラシック音楽が集中力を高める」ということは以前から言われていることですが、それが証明された形となりました。
特に、調和が取れた流れるようなメロディーが特徴であるモ-ツァルトの音楽はその効果が高いのです。
最初に書いたある作曲家とはモ-ツァルトのことでした。勉強中になかなか集中できない時、またはどんな曲を聴いていいかわからない時、モ-ツァルトの曲を聴いてみてはどうでしょうか。
一気に集中できて、成績アップもできるかもしれませんよ。
勉強中に音楽を聴くことのデメリットとは
これまで、聴く音楽を選べば、勉強中に音楽を聴いても効果があることを紹介してきました。
しかし、そうは言ってもやはりデメリットはあるものです。最後にそのデメリットを整理していきます。
集中力が低下する
いくらリラックス効果があったり、集中力を高める音楽であっても、音楽を聴くことで勉強に対する集中力は下がっているものです。
先ほども書いたように、基本的に人間の脳は2つ以上のことを同時に行うことは難しいです。やろうとすればできないこともないですが、かなりの集中力と体力を要します。
音楽に集中していないと思っても、無意識に集中しているものなのです。したがって、音楽を聴きつつ勉強することは、集中力を分散させることにつながってしまいます。
勉強の内容より音楽が頭に入ってしまう
また、いつの間にか、勉強の内容が頭に入らず、音楽にしか集中できなくなってしまうということもあります。
たとえば、英単語を暗記する時に歌詞付きの音楽を聴いている場合。暗記には聴覚は重要です。その聴覚を音楽に支配されてしまっては、そっちの方が頭に入ってしまうのは当たり前でしょう。
本番の緊張感に打ちのめされてしまう
テストにはある程度の緊張感も必要です。そして、その緊張感に耐えられる精神力を鍛える必要があります。
そのためには、日頃の勉強時にもある程度の緊張感があった方がいいでしょう。
たとえば、みんなも勉強している図書館は静かでちょっとした緊張感があるものです。こういった緊張感を味わうことが必要でしょう。
一方、いつも自分が好きな音楽を聴きながら勉強していると、あまり緊張感がないまま過ごすことになります。その状態で本番のテストに向かっても、いつもとは違う緊張感に打ちのめされてしまうでしょう。
毎日とはいかなくても、定期的に緊張感のある場で勉強することも必要です。