平安時代の貴族は遊びが大好き!生活の中の楽しみと遊び方

平安時代の貴族たちは遊びが大好きだったと言われています。
しかしその遊びは私たちが思っている以上に生活の中に根付き、娯楽を超えたコミュニケーションツールとしても活用されていたようです。
では平安時代の貴族たちはどんな遊びをしていたのでしょうか?
中には、今でも私たちが取り入れている遊びの原型となっているものもあるようです。
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仕事にも影響が!?平安時代の貴族は遊びが大好き!
平安時代の貴族たちは、現代の役所である宮中に勤務し、国政に携わったり、事務的な仕事をしていました。
しかし、現代人ほど仕事熱心とは言えません。
午前7時頃に出勤して、4時間ほどで終業だったようです。
それから、自宅へ戻り、食事を済ませ、夕飯を待ち、眠くなったら寝てしまう、といった、私たちからするとうらやましい生活を送っていました。
しかし、平安貴族にとっては、この、仕事以外の自由時間が大切とされていたようです。
平安貴族にとっての大切なビジネススキルは、教養を身につけていて、社交的であることでした。
そのため、空いている時間に和歌を詠む、蹴鞠をする、月見をする、など、一見遊んでいるように見えますが、これらはそのビジネススキルを磨く時間だったのですね。
宮中での仕事は、階級や官位などが細かく制定されており、多くの貴族で分担をしていました。
そのために、現代ほど仕事に追われる生活をしないで済んでいたのでしょう。
平安時代の貴族の優雅な遊び〜蹴鞠
蹴鞠にはもともと勝敗というものはありません。
相手が蹴りやすいように心がけて、鞠を次の人へ渡していきます。
相手が受け渡しに失敗するのは、渡し方が悪かったからとされるのです。
あえて今に例えるなら、競技というよりも、職場の昼休みの屋上バレーボールのようなものです。
原則として「一人三足以上蹴る」というものがあります。
1回目で鞠をもらい受け、2回目で自分で蹴って楽しみ、最後に相手が蹴りやすいように渡します。
また、足を高く上げて蹴り、相手に足の裏を見せるのは品がない行為とされました。
さらに、周囲に植えた本木とよばれる木の1番下の枝よりも高く蹴る必要があるとされました。
このようなルールは初期は定まっていませんが、12世紀頃になると、難波の飛鳥井家によって、「蹴鞠道」という儀式が生まれ、このときに細かいしきたりやルールができました。
正式な蹴鞠場には柳の木・梅の木・松の木・楓の木の4本の「式木」を3間~4間ほどあけて植えてあります。
この木に囲まれた競技場は「懸」と呼ばれました。
平安時代の貴族の優雅な遊び〜偏つぎ
偏継の「偏」とは「にんべん」「のぎへん」などのあの「へん」のことで、偏継は、漢字の「へん」と「つくり」を使った文字遊戯です。
平安時代に、室内でできる遊びとして流行しました。
しかし、どのような方法やルールで遊ばれていたのか、といった詳しいことはあまり分かっていません。
例えば、漢字の「つくり」に「へん」をつけて、漢字を完成させる遊びだとか、詩文にでてくる漢字の「へん」を隠して、「つくり」だけを見せて「へん」をあてさせる、もしくへ「つくり」を隠して「へん」を見せて「つくり」を当てさせる、1つの「へん」を取り上げて、その「へん」をもつ漢字をいくつ書くことができるか競う、といった方法だったと考えられています。
しかし、実際はどれが正解だったのか、また別の方法だったのか、分かっていません。
「源氏物語」や「栄花物語」などに、描かれている様子から見る限りでは、主にこの遊びを行っていたのは、女性や子どもであったようです。
平安時代の貴族の優雅な遊び〜貝合わせ
貝合わせとは、並べたいくつかの貝殻の中から、一対の貝を発見するという遊びです。
貝殻の、「対になっている貝のみぴったり閉じる」性質を用いた遊びで、オオハマグリの貝殻が使われていました。
平安時代には、宮中や貴族の女性の間で行われていました。
平安時代の王朝文化が発展していくのも比例して、貝合わせの道具も華やかなものになり、貝の内側には、蒔絵技法によって、当時一世を風靡した源氏物語を題材として、対の貝に物語の各場面を描かれました。
今でいう、神経衰弱のようなものだと思ってもらえれば良いと思います。
源氏物語は、当時、教養として身につけておくべき文学だともされたので、遊びつつ源氏物語を学ぶことでも役立てられました。
また、蒔絵技術がさらに発展した桃山〜江戸時代には、当時の権力者や有力大名家の姫の婚礼調度品として、蒔絵を施した「貝合わせ」「貝桶」などが含まれるようになりました。
「対になっている貝のみぴったりと閉じる」ことから、夫婦和合の意味をもたせられたようです。
あなたの知ってるあの遊びは平安時代の貴族の遊びが原型!
蹴鞠や偏継などは、現代にはあまり残っていませんが、現代にもほぼそのままの形で継承された遊びがいくつかあります。
その1つが「コマ」です。
アジア諸国で広まった遊びで、日本には中国を通して輸入されてきました。
以来、今でも子どもたちに遊びとして親しまれています。
「石投」というものもあります。
名前だけ聞くと分かりづらいですが、現代でいう「お手玉」の原型だと言われています。
「石投」のルールは、地面にいくつかの石を地面において、1つを高く投げ、それが落ちてくる間に地面に落ちている石を拾い、投げた石もキャッチする、というものでした。
さらに「州浜」という遊びもあります。
これは、平安時代にあった「ジオラマ作り」です。
台の上に砂浜と自然の風景を作り出す遊びです。
もともとはプレゼントとして喜ばれる装飾品でしたが、次第に趣味として嗜む人が増えたとされています。
平安時代には、国風文化と呼ばれている日本人独特の文化が芽生え、この遊びの例のように、現代にもそのいくつかが受け継がれています。